はなこのおすすめ本

はなこの読書日記

本の感想をつらつらと書いています

蜜蜂と遠雷・下

蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)

 

蜜蜂と遠雷・下(恩田陸

 

おすすめ度 ★★★☆☆

 

蜜蜂と遠雷は長編なので上・下に分かれており、当たり前だが続きが気になって仕方がないところで上巻が終わる。しかし、個人的には下巻を読むのは中々に苦労した。

上巻よりもより詳細に曲や演奏についての描写が描かれているのだが、もうこれがめちゃくちゃに長く感じる。一人の演奏シーンを読み切るごとに、達成感を感じるほどであった。

傑作なのは間違いないが、上巻が良かった分、下巻の展開の遅さ、演奏シーンの描写の多さにぐったりしてしまった。

 

第156回 直木賞受賞

2017年 本屋大賞受賞

2019年 映画化

 

 

 

 

 

 

 

感想(ネタバレあり)

 

演奏描写の語りの多くを一手に引き受けているマサルが不憫でならない。苦笑

マサルが登場すると、「あ、語りだすな」という予感がしてくるし、案の定語りだすと「はっ、はじまったぞ」と思うほどだ。特に長いなと思ったのが、マサル自身のリストのピアノソナタでの語り。これがもう本当に長い。このピアノソナタを弾き終わったあとに、「観客は長大なドラマを見終わった」みたいな文章があるのだが、首が取れそうなほど大きく頷いた。長大だった、、、長大すぎた、、、。疲れた、、、。

 

逆に、天真爛漫な言動が多く、音楽に関して多く語るシーンがない塵の場面が本当に読みやすくて良かった。塵が出てくると面白くて読むスピードもぐんぐんあがる。

 

最終的に読んでよかったとは思うものの、感想を書こうとするとぐちぐちと不満が出てくるのでこの辺でやめておく。